STORY

vol.02

東谷彰子

タイムアウト東京株式会社
クリエイティブ・
ソリューションズ・
ディビジョン

本部長

超多忙だけれど、安定したFMキー局のラジオ制作から、まったく新しいメディアに転職してやりがいを見出していった東谷彰子さん。
結婚、出産、離婚もあっという間に経て、生き生きと子育てをしながら働く姿を応援する人たちはたくさんいます。

PROFILE

東谷彰子 Akiko Toya

1977年生まれ。幼少期はマニラで、中学高校はバンコクで過ごす。1996年に帰国し、早稲田大学教育学部英語英文学科に入学。卒業後、「TOKYO FM」に入社し、1年間の秘書部勤務を経て、ディレクターとして多様なジャンルの番組制作を担当する。2010年1月にタイムアウト東京株式会社へ入社。コンテンツディレクターとして、取材、執筆、編集、企業とのタイアップ企画や、営業、PRなど幅広い分野で活躍中。

黙々と仕事をしている自分の笑顔を見つけてくれた人がいた

東谷彰子さんがTOKYO FMに入社したのは2000年。09年の年末に退職するまでのうち、9年間を番組制作部で働いてきました。

東谷

局を辞める前の5年間は、朝5時からの番組を担当していました。ということは、スタジオに2時間前の3時にいなくちゃいけない。一時は番組を11本抱えていた時期も。モノを作る仕事は本当に楽しかったのですが、数をこなす辛さもありました。

マスコミということで一見、華やかに見えるけれど、ラジオの裏方の仕事は誰が見ていてくれるのかもわからない。そんな彼女を、あるとき、ふと見つけてくれた人がいたのでした。

東谷

人気のないスタジオに、小柄なおじさんが現れて、カメラを指差して『1枚1枚!』と言っていて。私を撮らせてくれと言ってたんですね。不審者かと思ったのですが、セキュリティが厳しいから入って来られるわけがない。おかしくて吹き出したときに、ぴっと1枚撮って逃げていったんです。そうしたら3週間後に同僚に『これ、東谷だよね』と言われて。そうしたら、裏に手書きのクレジットが入った写真を渡されました。そのカメラマンさんが、有名なハービー山口さんだとわかったんです。そこに写っていた私はすごく笑っていて。黙々と一人で仕事をしていたのに、見つけてもらったのがとてもうれしかったですね。

「転職しない?」という1本のメール

激務が続いたある日、ある人から「転職しない?」というメールが届きました。

東谷

それがタイムアウト東京を設立しようとしていた伏谷からのメールでした。

ロンドン発祥で108都市39カ国で展開しているタイムアウトいうシティガイドの東京版を出すのだと。関わっている人たちの多くが外国人。私自身、子どもの頃にフィリピンとタイで過ごしたことがあり、英語を使って仕事をしてみたい気持ちを思い出しました。

折しも、局での仕事は適正量になっていっていく時期と重なりました。

東谷

適正量になるというのに、私は仕事を干されるような感覚をもってしまったのです。ラジオ局のなかでは比較的大きな会社ですから、10年後はどんな部署にいるかわからない。そのとき、今と同じ熱量を注げるかどうか。今まで生放送で1分後とか2分後とか、明日の進行とか考えていたのに、突然、自分の長い人生を考える時間ができてしまったのです。

それから2010年1月にタイムアウト東京に就職する前後の1年半ほどの間で、東谷さんは様々な決断をしました。結婚、出産、離婚をあっという間に体験してしまったのです。

東谷

決める、ってなんでも一瞬でしょう。でも、こうすると決めたら、その決断が最高だと思わないといけない、と思うのです。

真っ赤になって帰ってきた原稿を見たとき

ラジオのディレクターをしていた東谷さんに、タイムアウト東京の社長は記事を書くようにすすめてくれました。

東谷

ところが、直された原稿を見て愕然としました。赤字で埋め尽くされていたのです。それを見たときに、こんなに一生懸命添削してくださるなら、もうちょっと頑張ってみようかなと思いました。

やがて、東谷さんはタイムアウト東京で営業職として、頭角を表していきます。

東谷

モノを作りたい、伝えたいという気持ちがあったので、最初は営業?と思ったけれど、常にニュースは『人』にあります。会いに行くことでしか取ってこれない。そこにお金をくっつけるのは難しいことですが、どっちもできれば素晴らしい。今は会社に感謝しています。

震災時に急激にアクセスが伸び、多くの外国人に日本の今を伝える意味も深く感じたと言います。

金メダルを信じる、息子の言葉

東谷さんは、2021〜2022年を目処に、息子さんと一緒に留学したいという夢をもっています。

東谷

自分が子どもの頃にしたような海外での経験をさせてやりたいんです。

大きな目標も、息子さんの純粋な気持ちが後押ししてくれるよう。

東谷

彼は水泳と、空手を習っていて、まだ6︎歳なのですが「いつか金メダルをとる」と、本気で言うのです。あの底抜けの前向きさはどこからくるんでしょう(笑)。3月に水泳大会があって、2月に先生が「息子さんを大会に出したい」とおっしゃったんですね。12mで水没してるのに、50メートル背泳ぎだというのです。でも、なんと3週間で完泳したんですよ。だから、子どもの底知れない可能性を信じてあげようという気持ちに変わりました。

今は母親の協力があって、子育てと仕事を楽しんでやれているという東谷さん。

前向きな気持ちの大事さを全身で表しているような人です。

東谷

ラジオの世界が長かったから、言霊を信じているんです。こうなりたい、何年後にこうしたい、と言うようにしています。

それは、言葉に責任をもつという、潔さでもあるのでしょう。

INFORMATION

タイムアウト東京株式会社

タイムアウト独自の目線で、日本の優れた ヒト・モノ・コト・コンテンツ・サービスを取り上げ、グローバルネットワークを通じて、国内外に情報発信しています。
ウェブサイト『タイムアウト東京』(日英バイリンガル)やタイムアウト東京マガジン(英語版、中国語版)、『東京でしかできない88のことマップ』 をはじめとするお馴染みのガイドマップシリーズを展開。世界初、タイムアウトブランドを冠したカフェ『タイムアウトカフェ&ダイナー』を恵比寿にオープンしています。

150-0012 東京都渋谷区広尾5-9-9 プレステージュ広尾101
TEL:03-5792-5721 FAX:03-5792-5723
www.timeout.jp

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インタビュー・テキスト:森綾 撮影:荻野卓也

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